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趣味(インドア)ごとの賃貸住宅の内覧時チェックポイントと入居中の注意点
目次
東京都の賃貸住宅に住む若者の趣味(インドア)
今回は、趣味と賃貸住宅の暮らしについて深堀をしていきます。
日々の暮らしの中で、余暇や勤務後のひと時など、自分時間を確保し趣味を楽しむのは人生を充実させることに繋がります。アウトドアだけではなく、インドアの趣味のうちでも自宅で行えば、移動時間がなくすぐに取り掛かれます。例えばジムに通うとなるとウェアや飲み物、タオルなどを忘れ物がないようまとめて準備して運ぶ必要がありますが、自宅で行えば都度準備すればいいので、多くの方がお部屋で趣味を楽しまれていることと思います。
そこで、趣味をお部屋で快適に楽しむためには、内覧時に立地・広さ・家賃の妥当性だけではなく、自宅でやりたいことを踏まえたポイントを確認しておくと、より快適に楽しめて充実した生活が送れるのではないでしょうか。
2025年の「東京都の賃貸住宅に1人暮らしまたは2人暮らしをする若者」を対象にした調査によれば、賃貸住宅を選ぶ際にこだわる住宅のポイントとして、立地・独立トイレ・築年数、日当たり・風通しが挙げられていました。

これらのこだわりも日々の生活に直結するものですが、自分の趣味に適したという視点で、賃貸住宅を選択するのも一考です。
まずは、同調査による「自宅で行う趣味(インドア)」の結果を見てみます。

前回のコラムでは、どのような趣味でもインターネット・デジタル機器・宅配ボックスがあると便利であるということから、それらに関して趣味に応じたチェックポイントを挙げました。
関連記事|趣味(インドア)を快適に行うためのインターネット環境は
今回は、自宅でインドアの趣味を最大限に楽しむために、前回のコラムで取り上げた点以外で賃貸住宅を選ぶ際にチェックすると良いポイントと、入居中の考慮すべき点を趣味ごとに挙げていきます。
主な趣味を下記の4つに分類しました。
- 特に騒音に注意が必要な『「音」に気を付ける必要のある趣味』
- 『創作系の趣味』
- 『コレクション系の趣味』
- 上記を複合した「複合型の趣味」、その他
分類ごとに見てみます。
1『音に気を付ける必要のある趣味』
1-1 動画視聴、映画・ドラマ鑑賞、音楽鑑賞

- 音への配慮:隣人や同居人は音を迷惑と感じていないか。
賃貸住宅は集合住宅のため、音が出る趣味はイヤホンやヘッドホンの利用をお勧めします。
スピーカーを利用する場合は、時間帯の考慮、吸音効果の高いインテリア(厚手のカーテン、ラグ・カーペット等)を利用する。重低音は隣室に響きやすいので、大きな音は出さないようにしましょう。 - リラックスできる家具配置:鑑賞系趣味については、お持ちのソファやリクライニングチェアなどを搬入できるか、室内に設置できるか、家具配置のシミュレーションをしてみましょう。
1-2 筋トレ、ヨガなど

- 音への配慮:下階に響かないか。防音マットやカーペットの利用も有効です。
- スペースの確保:器具を使用する場合はそのスペースの確保(成人で簡易のヨガ・筋トレ等の場合2帖程度など)。
筋トレやヨガは、ジムなどに通って行うインドアの代表でもありますが、自宅で行うと隙間時間に実施できるため自宅で行う方もいらっしゃると思います。器具を使用しない場合でも、周囲の物にぶつかって怪我をしないよう十分なスペースを確保できるか確認しましょう。
1-3 ゲーム

ゲームといっても、様々なゲームがあります。アナログゲームもありますが、ここでは、TVに機器を繋いで遊ぶものや、スマホやパソコンを使ったゲームを想定しています。
- 音への配慮:音をある程度のボリュームで楽しむ場合は、『音に気を付ける必要のある趣味』-「動画視聴」を参照。
- スペースの確保:体を動かすゲームの場合には、「ヨガ・筋トレ」を参照。
- 空調と断熱性:エアコンが十分利くか。ペアガラスや断熱性能が高い部屋だと理想的です。内覧時に担当者に聞いてみましょう。
「音に気を付ける必要のある趣味」まとめ
「音」は、集合住宅に住むうえで、どうしても避けられない項目です。趣味を楽しんでいる本人は没頭しているので、音が近所に漏れている又は響いている、若しくは同居人が迷惑に感じていることに気が付かないものです。
予め周囲にも気を配り、トラブルを未然に防ぐことが大切です。余計な心配事がなければ、趣味の時間もより充実したものになります。
2『創作系の趣味』
2-1 料理・お菓子作り

<設備・配置>
- 調理スペースの広さ
- 作業台やシンク周りのスペースが十分か。
- 使用する調理器具や食器を広げられるか。
- レシピ本や、スマホ等を濡れない位置に置くことができるか。
- 棚にすぐ手が届き効率的な作業ができるか。
- 2人暮らしであれば2人が同時にいる場面でも動きがスムーズにいきそうか。
もしスペースが足りないようであれば、「キッチンワゴン」や「シンクの上に渡せる作業台や水切り」などの利用を検討。
- 天板の素材:お菓子作りの趣味で生地をこねるなら、熱が伝わりにくい人工大理石の天板が理想的です。
- コンロとオーブン: コンロの口数(2口以上推奨)と、オーブンレンジを置く専用の棚や電源があるか。
- 電源: ミキサーやフードプロセッサーを使用する作業台付近に複数のコンセントがあるか。
- 内装:料理の「SNS映え」を意識したデザインにこだわったキッチンや内装であると理想的です。
<環境・収納>
- 換気: 換気扇の吸引力が十分か。壁や玄関付近にある給気口の位置を確認。
調理のにおいが気になる方は、キッチンがリビングや寝室とは独立していて臭いが漏れにくい間取りか。特に気になる方は、内覧前に図面で確認すると良いでしょう。
空気の入り口(給気口)と出口(キッチンの換気扇など)が「できる限り部屋の対角にあって空気の流れが全体にいきわたる位置」にあると効果的です。 - 収納力: 食品ストック、調味料、調理器具などを収納するためのパントリーや棚、床下収納などの収納が十分あるか。
- 清掃性: キッチンスペースの壁材は不燃化粧板仕上げが主流ですが、油はね等が考えられるので、防汚タイプのクロスを採用しているかを聞いてみましょう。
2-2 絵画・イラスト・書道

<設備・配置>
- 作業スペース:机上、イーゼル(絵画制作でキャンバスなどを立てかける画架(がか))、床での作業のように、趣味によって作業場所は異なります。画材やPC、液タブ(液晶タブレット)を広げても作業できる、十分な広さのデスクまたはイーゼルを置くスペースがあるか。床は大きなキャンバスや画仙紙を広げられるスペースがあるか。
- 水回り:筆や道具を洗う際に便利なよう、洗面所やキッチン、ユニットバスが作業スペースから近いか。絵の具や墨汁で周囲を汚さない工夫が必要なため、水場の広さ、汚れのふき取りやすさの確認。水はねを気にする場合は、ユニットバスでの作業がベストです。
<環境・収納>
- 収納力:画材、紙、キャンバス、筆、額縁など、かさばる道具や素材をホコリや湿気から守って保管できる十分な収納スペースがあるか。折らずに収納できる広い引き出しや棚があるか。
- 湿度・温度管理:和紙や画材の劣化を防ぐため、湿気がこもりにくい部屋か、除湿機を使用する場合は配置する場所にコンセントがあるか。直射日光が当たらないか(作品や素材の色褪せ防止などの品質保持のため)。
- 清掃と換気:絵の具や墨汁、削りカスなどで汚れやすいため、清掃しやすい床材か。溶剤やスプレーを使用する場合に備え、換気効率が良いか(窓の開けやすさ、換気扇の有無など)。
<掃除しやすい床>
- クッションフロア:ビニール製で水に非常に強く、汚れもサッと拭くだけ。継ぎ目が少ないシート状なのでゴミが溜まりにくい。(洗面所、キッチン)
- フロアタイル:硬質ビニール素材。CFより傷に強く、洗剤や水拭きにも強い。本物の石や木のような質感がありつつ、手入れは楽。(リビング、キッチン)
- フローリング:絵具など水分を含むものをこぼす可能性がある趣味については、フローリングは無垢や突板よりシートタイプの方が染み込まないので良いです。
- 静音性:創作に集中するため、外部の騒音が入り込みにくい、静かな環境か。ペアガラスは遮音に一定の効果があります。
- ディスプレイ:ピクチャーレールがあると便利です。作品を乾かす際に吊るしておくこともできます。
2-3 クラフト・手芸・DIY

<設備・配置>
- 作業スペース: ミシンやカッティングマットなど大きな道具を広げられるスペース、または作業台を置くスペースが確保できるか。
- 水回り: 染料や道具の洗浄など、作業内容によっては洗面やキッチンが作業場所に近いと便利。
<環境・収納>
- 換気・清掃: 塗料や接着剤の臭い、木くずなどの粉塵対策として、換気効率が良いか。(「創作系の趣味」<環境・収納>の換気を参照)
清掃しやすい床材でない場合、接着剤不要のフロアタイルをフローリング等の上に敷くか、作業エリアだけマットを敷きましょう。 - 収納力: 布、工具、素材など、かさばる材料を分類・保管するための豊富な収納スペースがあるか。
- 照明: 作業をする場所に、細かい手元作業に適した明るい照明(またはデスクライトを置くスペース)があるか確認しましょう。
- ディスプレイ:ピクチャーレールやディスプレイ用の見せる棚があると便利です。
2-4 動画撮影・投稿

- 壁面:撮影に適した背景が可能か、背景を透過させるためにグリーンバック(緑色の布)を壁面に広げられる工夫が可能か。ピクチャーレールの場合、下記が目安になります。

- 騒音:外の音、例えば車や電車などの音が室内まで聞こえないか確認しましょう。
「創作系の趣味」まとめ
デジタル機器利用のみの「創作系の趣味」は道具が少なくデジタル機器内で完結する傾向にありチェックポイントが少ないですが、リアルに楽しむ創作は、収納・換気・臭い・作業スペースなど、賃貸住宅に置いて確認すべき点が多くあります。趣味の内容に応じて事前にしっかりとお部屋のチェックポイントをまとめておくことが良いでしょう。
3『コレクション系の趣味』

3-1 グッズ収集
収納容量:クローゼットや棚の容量が十分か、収納設置のスペース確保。
保管場所:日焼け・カビ等を防ぐため、保管場所の位置確認を行い、湿度・汚れ対策ができそうかを確認しましょう。
3-2 オークションやフリマでの販売
グッズ収集の、「収納容量」と「保管場所」の他、作業スペースが必要となります。
収納場所:商品自体以外に梱包材等の用意が必要です。例えば、長い気泡緩衝材などがある場合、置けるか、置けない場合は代替用品も考えてみましょう。
梱包スペース:梱包作業のためのスペースがあるか、またはテーブルやデスクで作業できるかシミュレーションしてみましょう。
撮影スペース:物撮りや、吊るして撮影する場合、壁を背景にする場合など、撮影の背景を考え、快適に撮影できるかを確認しましょう。
『コレクション系の趣味』のまとめ
コレクション系の趣味は、最も重要なのは「モノ」の品質が劣化を最小限にとどめることです。湿度を保つケースの中で保存されていれば気を付ける必要はありませんが、クローゼットや押し入れなど通気性の悪い場所では、毎週日曜または月初め毎に扉を開けるなど日にちを決めて換気をして、たまに奥の物も取り出すと安心です。
4『複合型の趣味・その他』
4-1 推し活

<グッズの管理と鑑賞スペース>
- 収納スペース:グッズの量に対してクローゼットや押入れの収納が十分か。特に大型のぬいぐるみや衣装ケースを置くための奥行きがあるか。
- 衣装や備品の管理:イベント衣装やライブ用の遠征用グッズやバッグを収納するための余裕のある収納スペースがあるか。
- 壁面の活用:ポスターやタペストリーを飾るための広い壁面があるか。ピクチャーレールなど壁に跡が残らない設備があるか。
- ディスプレイ棚の設置:フィギュアやアクリルスタンドなどを飾り、「祭壇づくり」ができるか、またはカラーボックスや棚を置くためのスペースが確保できるか。
<作業スペース・環境>
- 作業スペースの確保:ライブ用うちわ作成、痛バッグ(推しのグッズを装飾したバッグ)作成、トレーディングカードの整理などを行うための広い机を置けるか、または床での作業スペースが確保できるか。床で作業する際は、床を傷つけたり汚したりしないよう、マットやラグを敷くと良いでしょう。
- 直射日光の回避:窓からの直射日光が当たる場所にグッズを置くことになると、日焼けや色褪せの原因になります。内見時に尋ねてみましょう。「Low-E複層ガラス」は、断熱・遮熱性能が高まります。(「Low-E複層ガラス」は、エコガラスなどと記載があります。)
<防犯・防音>
- 音への配慮:ライブ配信への参加や動画視聴時などでは音に配慮しましょう。『動画視聴』を参照。
4-2 投資・プログラミング・読書

- 静音性:集中するため、外部の騒音が入りにくいか。
- 作業スペース:デスクやソファなどの位置のレイアウトをシミュレーション。
- 収納スペース:本がある場合は、本棚の位置を確認しましょう。
「複合系の趣味・その他」まとめ
「推し活」は、お部屋ではポスター、キーホルダー、アクリルフォルダ、うちわ、缶バッジ、タオルそのほか様々なグッズを集めるという「コレクション系趣味」の要素、DVD鑑賞、ライブ配信への参加のような「動画鑑賞系の趣味」、近年では「Web配信」「撮影会」「推し会」「祭壇づくり」など「創作系の趣味」でもあり、多様な活動を含んでいるので、複合型の趣味といえます。
一方、投資やプログラミング、読書はPCや本などがあるものの、比較的内覧時のチェックポイントは少ない趣味となります。
まとめ
以上見てきたように、趣味によって理想の賃貸設備・環境や配慮すべき点は異なります。
賃貸住宅をお探しになる際は、先ほどのチェックポイントを参考に、ご自分の趣味に合った設計・デザインかを確認し、どのようにそのお部屋を使うかをイメージすると良いでしょう。
今は、AIで写真を簡単に合成できるので、お持ちの家具や荷物の写真を撮り、いいなと思った賃貸住宅のお部屋の写真も撮影し、合成してみるのも良いかもしれません。
若者のニーズに合わせて進化を続けるお部屋で、趣味を楽しむ暮らしを

東京圏で事業を営むセレ コーポレーションは、若者の趣味・嗜好・ライフスタイルについて調査研究を行い、それを1人暮らし向け又は2人暮らし向けの賃貸住宅、My Style(My Style vintageを含む)に反映して、新しい空間価値を提供しております。
無料インターネットサービス、コンセントの数、ピクチャーレール、ニッチ収納、収納が多いなど様々な工夫が施され、上下空間を無駄にすることなく、使いやすさ暮らしやすさを考慮した様々なタイプのお部屋があります。
お部屋選びは「立地」「家賃」「間取り」などの基本的条件の次は、「あなたの趣味をどれだけ快適に楽しめるか」も指標の一つと考えてみてはいかがでしょうか。
私たちも、みなさまの「好き」を叶える理想の暮らしを追求し、素敵な住まいでの暮らしを引き続きサポートしてまいります。
※図1~2:2025年7月実施、独自インターネット調査、n=603、東京都の賃貸住宅に1人暮らし又は2人暮らしの25歳~35歳の若者