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東京都の若者603人に聞いた!自宅での「タイパ」の意識と行動
目次
若者に浸透!タイムパフォーマンス「タイパ」の調査
みなさんは、ご自分が暮らすお部屋の中でもタイパを意識しますか?実際にタイパを意識して行動していますか?
タイムパフォーマンス、略して「タイパ」という言葉は、もともとはZ世代(1990年代中盤から2010年代序盤に生まれた世代)を中心とした若者言葉として生まれ、広まりました。その後、メディアなどで取り上げられ、今では広く浸透しています。
このコラムで以前発信した「若者が選んだ住まいに関するこだわりポイント タイパも大いに関わっている ~トップ9~」では、こだわりポイントにタイパが関連しているという仮説を立てました。
今回は、ご自分のお部屋で日々タイパを意識しているか、また実際にどのように行動しているのか具体的な内容を調査しました。
すると、多くの方が意識して実際に行動に移ることがわかりました。
なぜ、多くの方が仕事でもないのに、タイパを意識するのでしょうか? それは、自分の時間を充実させるために、やらなければならないことは短時間で終わらせたい、ということでしょう。その自分時間の充実の内容は、趣味なのか、ゆっくりしたいのか、時間が単になく寝る時間を削るのが嫌だという様々な理由があります。どういったことを行いたいからということは別にして、タイパの追求というのは、現代人の課題ともいえます。
関連記事|若者が選んだ住まいに関するこだわりポイント タイパも大いに関わっている ~トップ9~
東京の若者が「短時間で済ませたい」と思っていることTOP5は「家事」

当社は若者向けアパートの設計・施工・管理を事業としていますので、賃貸物件のお部屋の中で意識しているタイパに絞って調査を行いました。
東京都の賃貸住宅に住む25~35歳の若者に尋ねたところ603人のうち「特に思わない(特に短時間で済ませたいと思うものはない)」25.9%を除く、74%もの若者が「暮らしの中で短時間で済ませたいと思っていることがある」ことがわかりました(図1)。
具体的な内容としては、「掃除」の33.2%を筆頭に、「部屋の片づけ」「洗濯」「料理・食事の支度」と続きます。家事以外の項目も選択肢にある中で、短時間で済ませたいものは「家事」がトップ5を占めています。電化製品が登場してから「主婦の家事の時間が減った」と当時は言われていたものの、多くの方が更に時間の短縮を願っています。そこで家電メーカーもできる限り家事をする人の負担を減らす「お掃除ロボット」や「食洗器」など、家事効率を追求しタイパに繋がる家電の開発に拍車をかけている、というのが現状ではないでしょうか。

若者のIoTの利用の割合
家電は、私たちの暮らしの負担を軽減するように進化し、私たちはその恩恵を受けています。さらに、インターネットが普及しAIが急速に進化する現代。インターネットやAIが人々の生活に浸透しつつある今、インターネットに接続されているスマート家電の利用率はどのようになっているのでしょうか。
スマホや声で操作できるIoT機器を利用しているかを尋ねたところ、70%の若者が特に利用していないと回答しています(図2)。
若者は流行に敏感、かつ小さいころからデジタル機器に接していて慣れているといわれていますが、実際に利用しているのはわずかだといえます。利用することが逆に手間がかかり面倒だと感じることも理由の一つだと考えられます。あるいは、家の中で使う家電であれば、直接操作した方が早い(タイパになる)、イニシャルコストに見合った効果が得られない、つまり、コスパがタイパを上回らない、と感じているのかもしれません。

どのようにタイパを意識して行動している?
実際に部屋の中で、東京の賃貸物件に住む若者はどのようにタイパを意識して行動しているのでしょうか。意識だけではなく、行動に移しているかどうかをみてみましょう。

「物なるべく物を買わない」という回答が23.9%でトップですが、「買って済ませられるものは買う」が22.8%となっています。
その両者は、「買わない」と「買う」で真逆の回答です。短時間で済ませられるのであればどちらのアプローチも有効で、タイパを追求する上で、物により「買わない」ものと「買う」ものがあると推測されます。「買わない」というのは「服」「小物」など部屋に溢れがちで片付けに時間がかかるもの、「買う」というのは、買わないと手間・時間がかかる「食品」「そうじの時短グッズ」などでしょうか。
また、「物を定位置に戻す」、「動作のルーチン化」を全体の20%を超える方が選択しています。
「物を定位置に戻す」「動作のルーチン化」には、動線がとても重要です。使用場所のすぐ近くに収納を設ける、帰宅後にすぐ収納できるといった動線になっているお部屋だと、タイパ向上が期待できます。動線に沿った備え付けの収納が多い賃貸物件は、棚の上や裏を掃除する手間も少なくなりタイパ向上に繋がります。蓋のないオープンな収納も開ける手間が減り、ごく短時間ではありますが時間を省くことができます。ですが、頻繁に取り出さないものを蓋のないオープンな収納に入れると、ゴミやほこりがたまりやすく、かえって手間が増える場合がありますので、注意が必要です。
中には、「家の中でやや急ぎ足で移動している」という方もいらっしゃいます。こちらも、動線が考えられているお部屋だと、移動が短くなり、時短に繋がります。
その他、図3で分かるように、「他人の意見を参考にしている」ということを含め多くの方がタイパ向上について考えているためか、一部の回答が偏って突出することなく、タイパのために様々な方法が万遍なく選択されている結果となりました。
このように、お部屋の中でのタイパを気にしている方が多く、実際に行動に表れていることが今回の調査で判明しました。
賃貸住宅を選ぶ際には、賃貸住宅を選ぶ際には、普段の暮らしをイメージしてから決める方が良いでしょう。それがタイパに繋がっていきます。
タイパが向上する賃貸住宅の選び方

通勤通学を意識した立地については言わずもがなですが、その他のポイントを、周辺インフラ・賃貸住宅に分類して挙げていきます。賃貸住宅をお選びになる際の参考にしてみてください。また、家賃との兼ね合いや、自分にとってはさほど手間と感じないという個人差もあります。どれが自分にとっての優先順位なのかを予め決めておくと良いでしょう。
<インフラ>
- 電車の本数や混雑・遅延:駅や職場・学校からの移動時間に着目しがちで見落としがちなのが、電車の本数や混雑、遅延です。予定通りの行動ができること、また、予定の電車を逃した際のリカバリーが可能かもチェックしましょう。
- 生活インフラ:スーパー・コンビニ・ドラッグストア等が帰宅経路上に揃っていれば、移動時間を最小化できます。
<賃貸住宅>
- 動線:普段の生活を考え、自宅を出る前、帰宅後の動線を考えてみましょう。何度も行き来するような動線だと、無駄な時間を使ってしまうことがあります。
- 備え付けの収納:使用する場所や動線上に必要なものを収納できる備え付けの収納があるかをチェックしてみましょう。
- 駐輪場:少し距離のある所に行くときには自転車があると時間が省けることが多いので、自転車置き場が借りられるかを確認しましょう。
- 宅配ボックス:宅配ボックスがあれば再配達手配の手間をなくすことができます。
- 敷地内ゴミボックス:敷地内ゴミボックスがあれば外出ついでのゴミ出しが距離的にも、整理整頓されているという意味でも効率化できます。整理整頓されているとタイパが叶うというのは、以前このコラムで記載したので、そちらをご覧ください。
- 浴室乾燥機(換気扇):洗濯物の移動の時間を大幅にカットされます。
- 使いやすい間取り:家事・生活動線が効率的な間取りか確認しましょう。
My Style vintageで実現させる、タイパ向上の暮らし

タイパを意識しているということは、複数のことを効率的に行い自分の時間を確保して充実した生活を送りたいという意識の表れでもあります。
セレコーポレーションの提供するアパート、My Style vintageでは、宅配ボックスや敷地内ゴミボックス、浴室乾燥機など、生活のタイパに貢献する設備を備え、オンオフの切り替えが素早くできるお部屋が多数あります。シューズインクロークおよび連動した寝室への動線が考えられており書斎付きの2人暮らし向けルームプラン(Fwin Suite)もあります。
私たちが「ゲスト」と呼ぶ若者一人ひとりに、想像を超える住まいを通して、最高の笑顔と感動をお届けしていきます。(「ゲスト」は当社賃貸物件の入居者のことです)
※図1~3:2025年7月実施、独自インターネット調査、n=603、東京都の賃貸住宅に1人暮らし又は2人暮らしの25歳~35歳の若者